日本看護シミュレーションラーニング学会

ご挨拶

理事長 阿部 幸恵

 このたび、私儀、日本看護シミュレーションラーニング学会の理事長を拝命することとなり、岡谷恵子前理事長よりたすきを引き継ぎましたので、会員の皆様にご挨拶を申し上げます。本学会は、2018年10月に発足しました。看護学教育にシミュレーション教育が導入された当初からシミュレーション教育の実践と普及に努めた有志らの学会発足への強い意志と結束が学会の発足を実現させたことは忘れたくありません。そして、学会が目指すものは、「看護学教育におけるシミュレーション学習の開発、評価、普及に努め、看護学教育の進歩と質の高い看護を実践できる人材育成に寄与し、もって人々の健康と福祉に貢献すること」です。その学会の目的を果たすため、これまでの理事会では、岡谷恵子前理事長のリーダーシップのもと、精力的に事業を進めて頂きました。具体的には、指導者養成の研修を継続的に実施し、学会独自のシミュレーション教育指導者認定制度を構築しています。シミュレーション教育に関する研究や実践を発信する場として学術集会を毎年開催し、2023年には、学会誌の発行が実現しました。学会員の研究をサポートする活動、産学連携での教材開発、そして、INACSLを中心とした国際学会との連携などです。発足当初は19名の会員でしたが、今では、400名を超える会員数となっています。このように学会が成長できたのも岡谷前理事長と理事の皆様の不断の努力の賜物であると感じております。今期理事会においても、これまでの理事会の方針と活動への熱意を継承し、会員の皆様の教育・指導のお役に立てるよう学会運営を心がけて参ります。力不足ではございますが、皆様のお力をお借りして、誠心誠意努めさせて頂く所存ですので、何卒、ご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2024年8月

一般社団法人 日本看護シミュレーションラーニング学会

理事長 阿部幸恵